遺書?遺言?
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遺書?遺言?

『遺書』とは、死を覚悟した人が、死後のために書き残した手紙や文章のことを言います。

『遺言』は、『言』という字があるためか、死にぎわに残す言葉というようなイメージを与えるようですが、法律でいう『遺言』は、必ず書面に書いたものでなければなりません。

本人の声を録音したテープや、本人を撮影したビデオでは、法律上の効力は認められません。

また、遺言は、遺言者本人がしなくてはなりません。他人を介して遺言をしたり、他人に頼んで遺言をしてもらうことはできません。

 

 

法律でいう『遺言』は、死後の法律関係を定めるための遺言者の最終意思の表示です。

そして、法律上の効力を生じさせるためには、法律で定められた一定の方式を備えていなければなりません。

また、遺言によって法律的効果をもたらすことができる事項〔👉遺言事項〕が決まっています。

 

 

近年では、『自分の財産を誰にどう遺すか』を自分で決め、身内の争いを防ぐ効果的な方法として、遺言を作成する方が増えています。

「私にはたいした財産がないから遺言なんて必要ない」「家族仲が良いから心配ない」ということはありません。

仲の良い家族でも、いざ相続になると話し合いがまとまらない、ちょっとした感情のもつれから争いになるといったことも少なくありません。

家族が、末永く仲良くいて欲しいのであれば、遺言を作成することをお勧めします。